神戸で一番わかりやすい就業規則『みんなの就業規則』はこちら

AIシステム導入前に、歯科医院院長がすべきこと

「今度、AIの提案を受けることになっているんです。」
先日、ある歯科医院の院長からこんなお話を聞きました。


「どんなシステムの話ですか?」と聞いてみたところ、
「とにかく話を聞いてください、ということで、今はどんなものなのかわからないんです。」
という答えが返ってきました。

この瞬間、私の頭の中で、AIに詳しい方から聞いたある衝撃的な話が頭によぎりました。それは、多くの歯科医院や企業が、知らないうちに陥っている「AI投資のリスク」についての警告でした。

わかりやすさを重視するため、一部正確な法律用語や名称を用いていないことがありますので、ご了承ください。

AIのプロが目撃したDX展示会での現実

その方は、大手出版社からAI関連の書籍も出版されており、士業・コンサルタント業界では、AIのトップランナーと言っていい方です。

私も現在、この方から生成AI活用について多くのことを学ばせていただいています。

先日、その方が参加した大規模なDX展示会でのお話を聞いて、私は愕然としました。

「とにかく、どこを見てもAIだらけでした。」
営業支援AI、顧客対応AI、データ分析AI、医療関連AI…展示ブースの看板には「AI搭載」「AI活用」という文字が踊り、まさに「AIバブル」と言っていい状況だったそうです。

各ブースの担当者は、いかに自社のAIシステムが素晴らしいかを説明し、「業務効率が向上」「スタッフの負担軽減」といった魅力的なキャッチフレーズが会場に響いていました。

AIに詳しくない人が見ると、「これは、凄い!うちの会社でも導入を検討しよう!」と思っても不思議ではないなあと感じたそうです。

しかし、その方が冷静にそれらのシステムを分析すると・・・

衝撃の事実:9割のシステムはChatGPTで代替可能だった!

「正直に言うと、展示会で見たシステムの9割以上は、ChatGPTとNoteBookLMを使えば十分、同じことができる内容でした。」とおっしゃっていました。

ところが、金額は、月数万円の高額なサブスク契約であったり、導入に数百万円かかるものもあったそうです。

一方で、

ChatGPTは、誰でも月額数千円程度(Plusプランの場合)で利用できる汎用AIツールです。NoteBookLMは、Googleが提供するAIツールで、こちらも月額数千円で利用可能です。

ChatGPTもNoteBookLMも無料でも利用は可能です。


つまり、本来は月数千円のコストで実現できることに、企業は大きな投資をしようとしているということになります。

恐ろしい「情報格差」の実態

多くの経営者や担当者は、AIについて「よく分からない」からこそ、専門企業の提案を信じてしまいます。「AI」という言葉の響きに惑わされ、本来不要な高額投資をしてしまうリスクが非常に高いのです。

まさに、冒頭の歯科医院さんがこの例です。
「私は全然この分野は詳しくないので。」と院長先生がおっしゃっていました。

「知らない」ことのコストは計り知れない

営業担当者は、当然ながら自社システムの優位性を強調します。「独自のアルゴリズム」「業界特化の機能」といった説明を受けると、専門知識のない担当者は「やはり専用システムが必要だ」と判断してしまいます。


しかし、実際にはChatGPTのカスタマイズやプロンプト(AIへの指示文)の工夫で、同じ結果を得られることが多いんです。

NoteBookLMに自社の資料やマニュアルを読み込ませれば、業界特化型AIと遜色ない回答を得ることも可能です。

つまり、「知らない」ことによる機会損失は、単に高額な契約を結ぶことだけではありません。

「こんなに高いのならやめておこう。」と、本来なら低コストで実現できる業務効率化を、諦めてしまうことにもつながるのです。

営業担当者の方は、AIのプロではないことが多いので、ChatGPTやNoteBookLMで自社のシステムと同じようなことができることを知らないというケースも多くあります。

彼ら、彼女らの多くは、本当にいいシステムだからこそ提案したいという思いで、システムの提案をしているのだと、私は解釈しています。

歯科医院院長がAIへの投資で判断を誤らないための3つのチェックポイント

では、どうすれば無駄な投資を避けられるのでしょうか。私がクライアントにお伝えしている判断基準は以下のとおりです。

  1. まずChatGPTやNoteBookLMで検証する
    どんなAIシステムでも、まずはChatGPTやNoteBookLMで似たようなことができないか試してみます。多くの場合、工夫次第で同等の結果を得られます。
  2. 本当に「専用システム」が必要な要素を特定する
    法令対応、セキュリティ要件、既存システムとの連携など、汎用AIでは対応困難な部分だけを明確にします。
  3. コスト対効果を冷静に計算する
    年間の投資で得られる効果が、ChatGPTやNoteBookLMで実現できる範囲内なら、まずは低コストの選択肢から始めます。

賢い歯科医院長が選ぶべき道

AIの性能向上により、確かに多くの業務が自動化・効率化できるようになりました。しかし、それは「高額なシステムが必要」ということではありません


むしろ、汎用AIツールの性能が向上したからこそ、多くの歯科医院にとって「最適解」は、ChatGPTやNoteBookLMといった低コストツールになっています。


私が日々クライアントサポートをしていて感じるのは、「AIツール選びの情報格差」が歯科医院の競争力に直結してきているということです。

正しい知識を持つ医院は低コストで高い効果を得て、知識のない医院は高額な投資で同じ効果しか得られないことになります。

まとめ

AI導入において、高額なシステムが必ず必要というわけではありません。多くの場合、ChatGPTやNoteBookLMといった低コストのツールで、十分な効果を得ることができます。


「歯科業界特化」「歯科医院専用」といった営業トークに惑わされず、まずは身近なAIツールから始めることが、賢明な選択と言えるでしょう。

しかし、「でも、自分では判断できない」
そう感じるの院長先生も多いでしょう。それは当然のことです。AI分野は日進月歩で、専門知識なしに最適な判断を下すのは困難です。


そんなときは、ぜひ私に「ご相談」ください。
「これはChatGPTでもできます。」「これは、専用のシステムでしかできません。」そんなお話をさせていただくことができます。

※お問い合わせは、お問合せフォームからお願いします。

ABOUT US
社会保険労務士×生成AI活用アドバイザー 小西朋安
小西 朋安社会保険労務士×生成AI活用アドバイザー
社労士歴19年で、元プログラマーの異色キャリア。 わかりやすい就業規則の作成・経営理念の策定・浸透支援など、職場のあり方づくりに長年取り組んでいる。 近年は、GPTsを活用した求人原稿作成ツールや業務支援AIを自ら開発し、飲食店、美容室、歯科医院などの生成AI活用を積極的に支援している。