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飲食店のクラウド勤怠管理システム導入|タイムカードからの移行5ステップ

飲食店 勤怠システム導入 5ステップ

ここ最近、飲食店を運営されるオーナーさんから、
「紙のタイムカードによる勤怠管理では集計に時間がかかりすぎる」
「給与計算がいつもギリギリになってしまう」
といったご相談を多くいただきます。

複数店舗や多くのスタッフを抱えるお店では、従来の紙ベースの勤怠管理では限界があり、オーナーさんの負担も大きくなります。

そこでこの記事では、社会保険労務士&生成AI活用アドバイザーとして神戸市内の飲食店デジタル化(DX化)をサポートする立場から、タイムカードからクラウド勤怠管理システムへの切り替えを5ステップで詳しく解説します。

クラウド勤怠管理システムの基本理解

結論:スタッフの出退勤をデジタル化し、自動集計・給与計算連携を実現するシステムです。

パソコンやスマートフォン、タブレット、ICカードなどで打刻し、クラウド上で勤務時間を自動集計。

給与計算ソフトとの連携により、手作業での転記ミスを防ぎ、大幅な時間短縮を実現します。

神戸市内の規模飲食店では、複数店舗運営や多様な勤務形態(正社員・パート・アルバイト)により、従来の紙ベース管理では限界を感じるオーナーさんが増加しています。

特に人手不足が深刻な飲食業界では、管理業務の効率化により経営者が現場や経営戦略に集中できる環境づくりが重要になっています。

この規模の飲食店では、給与計算業務の大幅な効率化が最大のメリットとなります。

月末の集計作業が10分の1に短縮され、経営者の精神的負担も軽減。リアルタイムでの勤務状況把握により、適切なシフト管理と人件費コントロールも可能になります。

タイムカードからデジタル化(DX化)への5ステップ実践法

まず、現在の勤怠管理にかかる時間とコストを正確に把握しましょう。

  • 集計作業時間: 各店長の月末集計時間と経営者のチェック時間など集計にかかっている時間をを記録
  • ミス発生頻度: 計算ミスや転記ミスの件数と修正にかかる時間を集計
  • 給与支給スケジュール: 締め日から支給日までの実際の所要日数

飲食店の運用に適したシステムを選定することが重要です。

  • クラウド勤怠管理システム・打刻方法の選択: 初期設定・運用のしやすさなどを基準に勤怠管理システムを選定し、スマートフォン・タブレット・ICカード・生体認証から適切な方法を選びます。
  • 複数店舗対応: 店舗ごとの勤務管理と一括集計機能の確認
  • 給与計算ソフト連携: 現在使用中の給与計算ソフトとの互換性確認(勤怠管理システムでCSVファイルを作成できるので、あまり意識する必要はありません。)

円滑な導入のため、事前準備を丁寧に行います。

  • スタッフ情報の整理: 現在のスタッフデータをシステム登録用に整理
  • 勤務ルールの明文化: 休憩時間、残業ルール、各種手当の設定
  • ネットワーク環境確認: 各店舗のWi-Fi環境と通信速度チェック

一度にすべてを変更せず、段階的な導入でリスクを軽減します。

  • テスト運用期間: 1店舗で1ヶ月間、紙のタイムカードと並行運用
  • スタッフ研修: 打刻方法、休憩時間の処理、修正申請の手順を習得
  • 管理者研修: 集計機能、シフト管理、異常値チェックの操作を習得

導入効果を数値で測定し、さらなる改善につなげます。

  • 時間短縮効果: 集計作業時間の削減量を具体的に測定
  • ミス削減効果: 計算ミス・転記ミスの発生頻度変化を記録
  • 運用改善: スタッフからのフィードバックを基にルールや設定を最適化

勤怠管理システム導入成功事例:4店舗運営の飲食店の実例

とある4店舗を運営する飲食店では、紙のタイムカード管理により勤怠集計や給与計算で大きな負荷がかかっていました。

  • 月末集計作業: 各店長が個別集計後、オーナーが最終チェック
  • 給与計算スケジュール: 締め日から支給日まで10日間だが、いつもギリギリ
  • 精神的負担: 支給日前日に給与計算が完了することも多く、オーナーの慢性的なストレス

クラウド勤怠管理システムの導入により、業務効率が劇的に向上しました。

  • 自動集計の実現: 各店長が週次で打刻漏れチェックするだけで、月末集計が自動化
  • 大幅な時間短縮: 締め日の翌々日にはすべてのチェックと給与計算が完了
  • 精神的ゆとり: オーナーの時間的・精神的負担が大幅に軽減

導入による具体的な効果を数値で示すと、その価値が明確になります。

  • 集計時間: 従来10時間/月 → 現在1時間/月(90%削減)
  • 給与計算完了: 締め日から平均8.5日 → 平均2日(6.5日短縮)
  • 計算ミス: 月平均3-4件 → ほぼゼロ(99%削減)

社労士×生成AI活用アドバイザーによる実務アドバイス

飲食店では複雑なシフト体系と現場環境への対応が重要な課題となります。

ランチ・ディナーの中抜けシフトでの適正な休憩時間管理や複数パターンのシフト対応、深夜営業での22時以降の割増賃金計算の自動化が必要です。

また、端末の設置場所にもよりますが、厨房の高温多湿環境でも安定動作する端末選定と、ピークタイムの混雑時でも確実に打刻できる運用ルールの整備が成功の鍵となります。

労働基準法で義務付けられた労働時間の適正な把握について、システム機能で確実に対応する必要があります。

特に36協定の上限時間管理、深夜労働の割増賃金計算、年次有給休暇の管理機能は必須です。

また、厚生労働省のガイドライン「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」に準拠したシステム選定が重要です。

神戸市では「神戸市中小企業DX推進支援補助制度(2025年)」により、勤怠管理システム導入費用の一部補助が受けられる場合があります。

また、IT導入補助金の活用により、勤怠管理システムと給与計算ソフトなどの導入も可能です。

よくある質問・課題

導入コストはどの程度かかりますか?スタッフ15人の場合の目安は?

スタッフ15人規模の場合、初期費用0-10万円、月額利用料0.5-2万円程度が相場です。

年間コストは6-24万円程度ですが、従来の集計作業時間を時給換算すると、多くの場合で費用対効果が見合います。

IT導入補助金を活用すれば、初期費用の2分の1から3分の2の補助を受けられる可能性があります。(2025年)

スタッフが年配で、デジタル操作に不安があります。対応方法は?

シンプルな操作性を重視したシステム選定と、段階的な研修実施が効果的です。まず若手スタッフから導入し、慣れたスタッフがサポート役となる仕組みを作りましょう。

ICカードやタッチ式打刻など、スマートフォン操作が不要な方法もあります。1か月程度の並行運用期間を設けることで、不安を軽減できます。

導入後のトラブルやシステム障害が心配です。サポート体制は?

多くのシステムで電話・メール・チャットでの平日サポートが提供されています。システム障害時は自動的にバックアップが作動し、データ損失のリスクは極めて低いです。

また、緊急時用に紙のタイムカードを予備として1ヶ月程度保持しておけば、万が一の際も業務継続が可能です。導入前にサポート体制の詳細を確認することが重要です。

タイムカードを廃棄した場合は、手書きの出勤簿などでの勤怠記録でも問題ありません。

次のステップ・アクション

まず、現在の勤怠管理にかかる時間と手間を1ヶ月間詳しく記録しましょう。各店長の集計作業時間、オーナーのチェック時間、計算ミスの発生頻度を把握することが重要です。

同時に、複数の勤怠管理システムの無料体験版を試用し、操作性や機能を比較検討することをお勧めします。スタッフにも実際に触ってもらい、使いやすさを確認しましょう。

「どのシステムが自社に最適か判断したい」
「労働基準法に準拠したシステム設定を確認したい」
「導入時のスタッフ研修をサポートしてほしい」

これらのニーズがある場合が、専門家への相談タイミングです。適切な導入により、長期的な業務効率化と法令遵守を実現できます。

こうべ産業・就労支援財団では、中小企業向けデジタル化相談会を開催しており、勤怠管理システム導入の具体的アドバイスが受けられます。

当事務所では、神戸市内の飲食店のデジタル化(DX化)を、システム選定から導入サポート、運用定着まで一貫して支援しています。

助成金の申請や労務規程の見直しも含めて、包括的にサポートいたします。初回相談は無料ですので、勤怠管理の効率化をお考えの際はお気軽にご相談ください。

ABOUT US
社会保険労務士×生成AI活用アドバイザー 小西朋安
小西 朋安社会保険労務士×生成AI活用アドバイザー
社労士歴19年で、元プログラマーの異色キャリア。 わかりやすい就業規則の作成・経営理念の策定・浸透支援など、職場のあり方づくりに長年取り組んでいる。 近年は、GPTsを活用した求人原稿作成ツールや業務支援AIを自ら開発し、飲食店、美容室、歯科医院などの生成AI活用を積極的に支援している。