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社会保険労務士を選ぶときに参考にしたい社労士の5つのタイプ

社労士選び 5つのタイプ

神戸市で飲食店、美容室、歯科医院を経営されているオーナー、院長先生。

「社労士に依頼したいけど、どの社労士を選べばいいかわからない」
「料金だけで決めていいのか不安」
「ウチに合った社労士の見つけ方を知りたい」

このようなお悩みをお持ちではありませんか?

社会保険労務士(社労士)は、スタッフを雇用する事業所にとって心強いパートナーですが、実は社労士にもさまざまなタイプがあります。
また、複数のタイプを兼ねている事務所も多くあります。

自分のお店や医院のニーズに合わないタイプの社労士を選んでしまうと、期待していたサポートが受けられないケースもあるのです。

そこでこの記事では、社会保険労務士×生成AI活用アドバイザーが、社労士のタイプ別特徴と選び方のポイントを詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 社労士の5つのタイプと、それぞれの特徴
  • 自社に合った社労士を選ぶための具体的なポイント
  • 神戸市で社労士を探す際の注意点

社労士を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

社会保険労務士は、主に労働・社会保険に関する法令に基づいて、次の3つの業務を行う国家資格者です。

1号業務(手続き代行)

労働保険・社会保険の加入手続きや給付申請、厚生労働省所管の助成金申請などを企業に代わって行います。これは社労士だけができる独占業務です。

2号業務(書類作成)

就業規則や労働者名簿、賃金台帳など、法令で義務付けられた書類を作成します。こちらも独占業務です。

3号業務(コンサルティング)

労務管理や人事制度、あるいは、より幅広く経営に関する相談・支援を行います。この業務は独占業務ではないため、個々の社労士の専門性の違いが最もはっきりとする分野です。

同じ社労士資格を持っていても、得意分野や提供できるサービス内容は大きく異なります。

例えば、手続き業務に特化した社労士に労務トラブルの相談をしても、十分な対応が得られない可能性があります。

逆に、コンサルティングに強い社労士に単純な手続き代行だけを依頼すると、費用対効果が合わないかもしれません。

自分が何を必要としているかを明確にし、それに適した社労士を選ぶことが成功の鍵となります。

社労士の5つのタイプと特徴

社労士事務所は、その得意分野や提供するサービスによって大きく5つのタイプに分類できます。ただし、複数のタイプを兼ねている事務所も多く存在するため、各事務所がどのようなサービスを提供しているかを個別に確認することが重要です。

また、一般型の業務(手続き代行や給与計算)は、多くの社労士事務所が対応していますが、中には手続きや給与計算を行わない事務所もあるため、依頼前に必ず確認しましょう。

特徴

労働保険・社会保険の手続き代行や給与計算、基本的な労務相談など、社労士の基本業務を幅広く提供するタイプです。
全国に最も多く存在する、いわば「スタンダード」な社労士といえます。

こんな事業所におすすめ

  • 従業員数が5〜10名程度で、まず基本的な労務管理を整えたい
  • 入退社手続きや給与計算の代行を任せたい
  • 特別な労務課題はなく、法令遵守の基本を押さえたい

メリット

  • 費用が比較的リーズナブル(月額2〜5万円程度)
  • 必要最低限のサポートを安定して受けられる
  • 事務所数が多く、探しやすい

注意点

  • 専門的な労務トラブル対応は苦手な場合がある
  • 業界特有の課題への対応力にばらつきがある
  • 最新のIT・AI活用には消極的なケースも

特徴

就業規則作成、助成金申請、人事評価制度構築、採用支援、労使トラブル対応、年金相談・申請など、特定の業務分野に専門特化しているタイプです。その分野における深い知識と豊富な経験を持っています。

代表的な特化分野

  • 就業規則・社内規程の作成専門
  • 助成金申請サポート専門
  • 人事評価制度・賃金制度設計専門
  • 採用サポート専門
  • 労務トラブル対応・労働紛争解決専門
  • 障害年金・遺族年金の申請代行専門

こんな事業所におすすめ

  • 特定の課題(就業規則の整備、助成金活用など)が明確にある
  • その分野の専門家に高品質なサービスを求めたい
  • 単発の依頼や、スポット契約を検討している

メリット

  • 専門分野におけるノウハウと実績
  • 最新の法改正や制度変更に精通
  • 単発依頼でも質の高い成果物が期待できる

注意点

  • 特化分野以外の業務は対応していない場合がある
  • 日常的な労務相談には別の社労士が必要になることも
  • 専門性が高い分、費用がやや高めの傾向

特徴

飲食業界、医療・介護業界、建設業界、運送業界など、特定の業界に精通しているタイプです。その業界特有の労務管理の課題や慣習を深く理解しています。

代表的な特化業界

  • 飲食業界専門(変形労働時間制、カスハラ対応など)
  • 美容・理容業界専門(業務委託・面貸し、変形労働時間制など)
  • 医療・歯科医院専門(採用支援、スタッフ定着など)
  • 建設業界専門(現場労働者の管理、安全衛生など)
  • IT・スタートアップ企業専門(リモートワーク、フレックス制度など)

こんな事業所におすすめ

  • 自社の業界特有の労務課題を理解してほしい
  • 同業他社の成功事例やベストプラクティスを知りたい
  • 業界用語で話が通じる社労士を求めている

メリット

  • 業界特有の課題への対応がスムーズ
  • 同業他社の豊富な事例に基づいた提案が可能
  • 説明不要で話が早く、コミュニケーションが円滑

注意点

  • 対応業界以外の知識は一般的なレベルの場合も
  • 事業多角化の際にはサポートが限定的になる可能性
  • 業界に特化している分、事務所数は少なめ

特徴

労務トラブル対応、就業規則の整備、人事制度構築、組織づくり、採用など、コンサルティング業務に重点を置くタイプです。手続き代行や給与計算は他の事務所に任せ、相談・指導業務に特化している場合もあります。

代表的なコンサルティング分野

  • 労務トラブル対応・労働紛争解決
  • 労働基準監督署の調査対応・是正勧告対応
  • 就業規則の戦略的整備(リスク管理重視)
  • 人事評価制度・賃金制度の設計・運用支援
  • 組織風土改善・従業員定着支援
  • 経営者・管理職向け労務管理研修
  • 採用支援

こんな事業所におすすめ

  • 従業員とのトラブルを抱えている、または未然に防ぎたい
  • 労働基準監督署の調査対応に不安がある
  • 組織を成長させるための制度設計をしたい
  • 経営戦略に労務管理の視点を取り入れたい
  • 手続き業務は別の社労士に依頼済み

メリット

  • 高度な労務問題への対応力が高い
  • 経営者の良き相談相手・パートナーになれる
  • 組織の成長段階に応じた戦略的なアドバイスが得られる
  • 予防労務管理の観点から先手を打てる

注意点

  • 手続き代行や給与計算を行わない事務所が多い
  • コンサルティング費用は別途必要になることが多い
  • 顧問料が一般型より高めの傾向(月額5〜10万円以上)
  • 基本的な手続きは自社で対応するか、別の社労士への依頼が必要

特徴

従来の社労士業務に加えて、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI活用による業務効率化を積極的に提案・支援するタイプです。

提供する特徴的なサービス

  • クラウド型勤怠管理・給与計算システムの導入支援
  • 生成AI(ChatGPT、NotebookLMなど)を活用した業務効率化支援
  • オリジナルGPTsの作成による社内業務の自動化
  • 電子申請や電子帳簿保存法への完全対応
  • AI活用のための社内ガイドライン策定支援
  • 従業員向けAI活用研修の実施

こんな事業所におすすめ

  • 人手不足で業務効率化が急務
  • 紙ベースの業務を減らし、デジタル化を進めたい
  • AIやITツールを導入したいが、何から始めればいいかわからない
  • 若いスタッフが多く、新しい働き方に積極的
  • 将来を見据えた組織づくりをしたい

メリット

  • 労務管理と業務効率化を同時に実現できる
  • 最新のITツールやAI活用のノウハウを得られる
  • 長期的な生産性向上と人件費削減が期待できる
  • 従業員の働きやすさと定着率の向上につながる
  • 時代の変化に対応できる組織づくりをサポート

注意点

  • まだ数が少なく、見つけるのに手間がかかる場合がある
  • DX・AI支援分の費用が追加でかかることも
  • 従業員のITリテラシーによって効果に差が出ることがある

失敗しない社労士選びの5つのポイント

  • 業種特化の実績があるか
  • 対応スピードとコミュニケーション力
  • 料金体系の透明性
  • 提案力と問題解決能力
  • デジタル化・AI活用への対応力

より詳しい解説はこちらの記事でご確認ください。

社会保険労務士の選び方5つのポイント、神戸市の社労士事務所の報酬の相場などを解説

神戸市で社労士を探すには?

兵庫県社会保険労務士会の検索サイト
地域や得意分野から社労士を検索できます。

Googleマップ検索
「神戸市 社労士」で検索し、口コミや評価を確認できます。

知人・同業者からの紹介
実際に利用している人からの生の声が聞けるため、安心感があります。

ただし、業種や事業規模が異なれば、必要なサポートも変わりますので、必ず自社の状況に合うか確認しましょう。

神戸市では、中小企業向けにさまざまな支援制度を提供しています。これらの制度に詳しい社労士を選ぶと、より多くのメリットを受けられます。

主な支援機関・制度

こうべ産業・就労支援財団
人材相談(採用、雇用、人事・労務管理、人材育成、社会保険など)を無料で受けられます。

KOBE BIZ MARU(コウベビズマル)
神戸市の事業者支援策検索サービスで、自社に合った補助金や支援制度を簡単に探せます。

神戸市中小企業DX推進支援補助制度(2025年度)
デジタル技術を活用した生産性向上や経営課題の解決に対する補助金が利用できます。

社労士選びでよくある相談

どのタイプの社労士を選べばいいのでしょうか?

まずは現在困っていることを書き出してみましょう。
手続きの遅れが問題なのか、スタッフとのトラブルが心配なのか、業務効率化したいのか。優先順位をつけることで、必要なサービスが見えてきます。

社労士を変更したいのですが、どうすればいいですか?

社労士の変更は珍しいことではありません。新しい社労士を先に見つけてから、引継ぎをスムーズに行えば問題ありません。

不満を抱えたまま続けるより、自社に合った社労士に切り替える方が長期的にメリットがあります。

料金の相場がわからず、高いのか安いのか判断できません

相場は大切な判断材料ではありますが、自社の課題を改善、解決してくれるかどうかで判断することをおすすめします。

それでも心配な場合は、やはり複数の事務所から相見積もりをとるしかありません。

業種特化の社労士がいいと聞きましたが、見つかりません

業種特化は理想ですが、必須ではありません。同業種の顧問先がいる社労士(過去を含む)や経験年数が長い社労士であれば、十分に対応してくれるはずです。

まとめ:”ウチ”に合った社労士を選んで働きたくなる組織へ

本記事では、社労士のタイプ別特徴と選び方について詳しく解説しました。

重要ポイント

  • 社労士には「一般型」「業務特化型」「業種特化型」「コンサル型」「次世代ハイブリッド型」の5タイプがある
  • 複数のタイプを兼ねている事務所も多いため、提供サービスを個別に確認する
  • 手続きや給与計算を行わない事務所もあるため、依頼前に必ず確認する
  • 自分のニーズを明確にしてから社労士を選ぶことが成功の鍵
  • 料金だけでなく、サービス内容やコミュニケーション能力も重視する

適切な社労士を選ぶことで、労務管理の不安が解消され、経営者は本業に集中できるようになります。

また、スタッフにとっても働きやすい環境が整い、組織全体の生産性向上につながります。

神戸市の小規模事業所の皆様が、自分もスタッフも働きたくなる組織づくりを実現するため、本記事が社労士選びの参考になれば幸いです。

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当事務所は、神戸市の小規模事業所に特化した「次世代ハイブリッド型社労士」であり、「業種特化型の社労士」でもあります。

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ABOUT US
社会保険労務士×生成AI活用アドバイザー 小西朋安
小西 朋安社会保険労務士×生成AI活用アドバイザー
社労士歴19年で、元プログラマーの異色キャリア。 わかりやすい就業規則の作成・経営理念の策定・浸透支援など、職場のあり方づくりに長年取り組んでいる。 近年は、GPTsを活用した求人原稿作成ツールや業務支援AIを自ら開発し、飲食店、美容室、歯科医院などの生成AI活用を積極的に支援している。